ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2022.3.21 18:01日々の出来事

あきんどボンを関東隊長に任命する

関東設営隊は設営に関しては実にスムーズに準備
できる実力があるらしい。
ただ、全体を統括する人物が出てこないのである。
誰もリーダーをやりたがらないのだ。
自分の現場が忙しくて、責任のあることは出来ないの
だろう。

次は合議制でやるなどと言いだす。
わしが「学級民主主義」が嫌いであることは、『ゴー宣』
の読者なら了解済みだと思っていたが、責任の所在を
散らして、みんなで仲良くというのは、わしからすれば
不安でしょうがない。

名古屋は初代隊長から今まで、必ず誰かが挙手して、
代表を務めてきた。
大阪は子持ちの主婦が、一回隊長を辞任したのちに、
再び隊長に立候補して務めている。
えらいというしかない。

こうなったら必ずしも関東を拠点として開催する必要は
なく、今後は名古屋を拠点にするかとも考えた。
名古屋の隊長は「むしろファイトが湧く」とまで言って
くれた。
名古屋は近いから、新たな拠点にはふさわしい。

「直訴制度」を始めたのはカレーせんべいだ。
これは自分の地域で「ゴー宣道場」を開催してくれと
直訴して、わしがOKを出したら、そこから設営隊を募る
というシステムで、主体性が強く、熱量が高くなるから、
素晴らしいシステムだった。
関東は拠点意識があるから、直訴をしたことがない。

だが、わしはある人物をじっと観察して、考えていた。
ちぇぶの子分みたいに見られて、あくまでも控えめに、
謙虚に手伝いをしているが、ボンという男はそれだけじゃ
ないと思う。
ちぇぶに噛みつかれてもへらへら笑って全然気にしない
性格といい、自ら商売を立ち上げる独立心といい、
「ゴー宣道場」や公論イベントを資金面から支えようと
するボンはただものじゃない。

わしはボンに打診してみた。
関東道場の隊長をやってくれないかと。
果たして「頑張ってやります!」とあっさり答えてくれた。
なんということだ!灯台下暗し!
ボンこそは武士のように控えていたが、安定感も抜群で
ある。

立場が人をつくるのは確かだ。
小学生の頃、小児喘息に苦しむ「もやし」と呼ばれていた
わしが、常に学級委員に選ばれて、ストレスを抱え込んで
いたが、確かにあのときの経験は巨大な資本となっている。

学級民主主義は要らない。ボンを隊長として任命する。
これから名古屋に負けぬよう主体性を発揮して、大いに
頑張ってくれ!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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